浜口京子「つらくて辞めたかった」

2012年06月22日 12時00分

<浜口京子が語った「マットにキス」の真相(1)>

 日本女子レスリングはロンドン五輪で全階級金メダルの偉業を目指している。黄金時代を迎える日本女子レスの礎を築いたのは、間違いなく最重量級(72キロ級)の浜口京子(34=ジャパンビバレッジ)だ。山あり谷ありのレスリング人生を、元プロレスラーの父・アニマル浜口氏(64)との二人三脚で歩んできた。一方で5月末の女子W杯後には「五輪で引退」を示唆し、反響を呼んだ。〝レスリングの鬼〟は本当にマットを去るのか? 五輪に向けた京子の胸中を本紙が独占直撃した。

 ――3度目の五輪はどういう大会になるか

 京子:自分のすべてを最後に「ギュッ」て振り絞っている大会。最後の一滴まで。家族と13歳から20年くらい一緒に戦ってきて、みんな精神的にもギリギリですけど、みんなで振り絞っている。

 ――ここまで紆余曲折があった

 京子:(銅メダルだった)北京五輪からここまでは特に悩み抜きました。いくら頑張っても結果が出ないからつらくて、辞めたかった。

 ――昨年9月の世界選手権(トルコ)では2回戦で敗れ、その時点での五輪切符獲得を逃した

 京子:みんなの前に出られなくなっちゃった。ロッカー室で大泣きした。過去に5度も世界(選手権)取って、五輪で銅メダルも取った選手が、五輪の切符を取れなくて恥ずかしくて。笑えなくなった。

 ――それでもロンドンを目指し続けてきた

 京子:やっぱりプライドかな。トルコで負けた後の全日本選手権も出たくなくて、母(初枝さん)に「出ない」と言った。そうしたら「ケジメをつけなさい。ここで終わりでいいから、勝っても負けてもいいから」と言われて。それで、マットに立ったら結局、負けたくなかった。プライドですよね。それで優勝して、気持ちが変わってきたのだと思う。

※続く(京子「ロンドン後は白紙」