【レスリング】土性 五輪連覇への再生プラン「重戦車レスリングを取り戻せ!」

2020年03月09日 16時40分

プレーオフを制し、笑顔を見せる土性

 重戦車レスリングを取り戻せ! レスリングの東京五輪女子68キロ級代表に決定したリオデジャネイロ五輪金メダリストの土性沙羅(25=東新住建)の再生プランがスタートする。

 無観客で行われた同級代表決定プレーオフ(8日・東京)で森川美和(20=日体大)を3―1で下し、東京五輪代表に決定。「自分で取ってきた枠を他の選手に取られるのは悔しかったので、とりあえず結果にこだわって勝ったので良かった」と安堵の表情を見せた。昨年9月の世界選手権(カザフスタン)で五輪出場枠を獲得したものの、メダルを逃した。勝てば代表に決まる昨年末の全日本選手権で森川に敗れ、この日にかけていた。

 近年は肩や左ヒザの故障に苦しんだ。「リオが10だとしたら、今は半分くらい。リオ五輪はレスリング人生で一番調子が良かった。東京五輪でそれを取り戻したい」と反撃開始を宣言。もちろん強化陣営も後押しする。

「きれいなレスリングはいらない。リオ五輪の時のように前に前に相手を押して場外まで相手が吹っ飛ぶ、ダンプカーのようなレスリングを取り戻したい」(笹山秀雄女子強化委員長)

 普段の練習が大きなカギを握る。練習での土性を見ると、きれいなタックルばかりが決まっているという。同強化委員長の目には、若い練習相手が簡単にタックルを取らせているように映る。金メダリストの貫禄といえばそれまでだが、本人にとっては何のプラスにもならない。

「今後はもっと土性にとって難しい状況をつくりたい。私が練習相手になるときは、一切スピードを緩めずタックルに入りたい。止まってしまうと、こちらが壊れる心配があるほど土性のパワーはすごい。男子のスピードは速いが、これについていければパワーアップにもつながるし、もっとレベルが上がる」と笹山強化委員長は自ら“強敵”となって鍛えていくという。

 土性は「東京で2連覇する目標を達成できるように頑張りたい」と気を吐く。重量級のエースが再び世界の頂点を目指す。