【レスリング】川井姉妹が胸に刻む五輪4連覇・伊調の“金言”

2020年01月07日 16時30分

6日の練習後に笑顔を見せる川井梨と川井友(左)の姉妹

 東京五輪レスリング女子57キロ級代表の川井梨紗子(25=ジャパンビバレッジ)と同62キロ級代表の川井友香子(22=至学館大)の最強姉妹が、五輪4連覇女王の金言を受け継ぎ頂点を目指す。

 いよいよ五輪イヤーを迎えた。初出場となる川井友が五輪内定後、姉に「五輪はどんな舞台か」と聞くと「五輪マークがマットについているだけで、あとは何も変わらないよ」との答えが返ってきたという。

 これにはこんな逸話がある。姉は2016年リオ五輪で金メダルを獲得したが当時、自分の試合前に仲間の戦いを見ていても、不思議と他の国際大会との違いが感じられなかったという。「違いを何も思わない自分は大丈夫なのか?」と不安に思った川井梨は、選手村のエレベーターで伊調馨(35=ALSOK)と一緒になった際に「今しかない」と意を決して、憧れの大先輩に「4回出られていますが、五輪は何か違うんですか」と聞いたという。

 伊調は「違わないよ。相手も分かっているし、研究もしている。周りの注目が違うだけで、自分がやることは変わらないから」。伊調の説得力ある言葉は川井梨の不安を消し去った。平常心で試合に臨め、初出場での金メダル獲得につながっていった。

 川井梨は五輪経験者、金メダリストとして日本チームを引っ張る役目も期待されている。年末年始は五輪イヤー恒例の年越し代表合宿に参加。2月にはアジア選手権(インド)に出場を予定している。「勝つことも大事だが、試合で出てきた反省点、課題を五輪のために一つずつ潰していきたい」。精神も技術も最強を目指す。