レスリングの全日本選手権(駒沢体育館)で22日、男子フリー65キロ級で昨年世界王者の乙黒拓斗(21=山梨学院大)が優勝し、東京五輪代表に決定した。9月の世界選手権で5位に入賞し五輪出場枠を獲得しており、今大会優勝が代表決定の条件だった。

 同74キロ級では兄・圭祐(23=自衛隊)が優勝。世界5位で出場枠を獲得しながら今大会初戦で敗れた奥井真生(24=同)と、五輪代表決定プレーオフ(2月)で対戦する。乙黒拓は「一年で一番大きな国内大会で兄弟揃って優勝できてうれしい。自分が兄を支えられるところがあればやっていきたい」と共闘を誓った。