レスリングの全日本選手権が19日、都内の駒沢体育館で開幕。至学館大監督に復帰した栄和人氏(59)がこの日、試合でセコンドについた。

 伊調馨(35=ALSOK)らに対するパワハラ問題で昨年4月に日本協会の強化本部長を辞任。6月に同大監督を解任されていた。女子監督や強化本部長を務めていた時期は選手に平等を期すため、長年国内ではセコンドにはつかず。国際大会でも2016年のリオデジャネイロ五輪以来という。

 久々にマットサイドから選手に声をかけた栄氏は「生きがいを感じました。指導者冥利に尽きますね」と話した。また、この日は伊調も練習拠点の日体大のセコンドを務め、試合会場で栄氏とニアミスする場面も見られた。