【レスリング】栄監督 パワハラ問題から復帰…信頼回復のカギは

2019年12月19日 16時30分

栄氏は公の場で約1年半ぶりに取材に応じた

 2020年東京五輪代表選考を兼ねるレスリング全日本選手権(19日開幕、駒沢体育館)で、再スタートを切るのが女子の名門・至学館大監督に復帰した栄和人氏(59)だ。18日の監督会議終了後に「とにかく選手のために頑張るだけです。集中してやります」と神妙な面持ちで語った。

 栄氏は五輪4連覇の伊調馨(35=ALSOK)らに対するパワハラ問題で、昨年4月に日本協会の強化本部長を辞任。同6月には、至学館大監督を解任された。昨年末から外部コーチとして指導に復帰。今年11月末に同大は「選手からの要望や本人が深く反省し、指導への情熱が回復した」ことなどから監督復帰を決めた。

 公の場で取材に応じるのは約1年半ぶり。失敗は許されないだけに、慎重になるのは無理もないが、言葉通り「選手のために頑張る」ことができるかどうかが真の信頼回復へのカギとなりそうだ。「復帰についてはいろいろ意見があるが、所属が決めたこと。決まったならとにかく地道に、自分がどうではなく教え子が強くなるためだけに頑張ることが大切」(ある日本協会幹部)

 以前は名伯楽として選手以上に目立つこともあった栄氏だが、縁の下の力持ちとして新たな一歩を踏み出すことができるか。