レスリングの世界選手権(14日~、カザフスタン)に出場する男子グレコローマンの日本代表チームが10日、決戦の地に向けて羽田空港を出発した。午前6時、ジャージーに「JAPAN」の文字が入った力自慢の男たちが空港出発ロビーに現れると、周囲の視線を一斉に集めた。中でも眼光鋭く、充実しきった表情を見せていたのがグレコ軍団をけん引する同60キロ級の金メダル候補・文田健一郎(23=ミキハウス)。「すごく楽しみでワクワクしています。ネガティブなイメージは全くなく、プラス思考です!」と笑顔で語った。

 今大会、メダルを獲得した時点で来年の東京五輪代表の内定が決まる。17年の世界選手権覇者の文田は「もうメダルを取って来るつもりですし、取る自信もある。きっちり優勝して、世界にフミタの名前をもう一度、とどろかせたい」と力強く宣言した。狙うは大会Vと五輪切符獲得。最後は「テンションが上がっています!」と言い残し、自信満々の表情で機上の人となった。