【レスリング】文田が永遠のライバル太田を語る

2019年08月08日 16時30分

ライバルへの思いを明かした文田

 レスリングの世界選手権(9月、カザフスタン)男子グレコローマン代表合宿が7日、群馬・草津町で行われ、2017年世界選手権59キロ級覇者で60キロ級代表の文田健一郎(23=ミキハウス)がライバルへの思いを口にした。

 練習を終えて全身汗まみれのシングレット姿で現れた文田は、隣にいたリオ五輪59キロ級銀メダルの太田忍(25=ALSOK)から「気持ち悪い!」と強烈にイジられる一幕があった。2人は日体大の先輩・後輩であり、全日本選手権では何度も対戦してきた永遠のライバル。今年の国内予選は後輩の文田が直接対決を制して世界選手権代表の座をゲットしたが「ライバルっていう簡単な言葉で片付けたくはない」と太田への深い感情を本紙にこう語った。

「競い合っているけど目指している場所は一緒。お互いに高め合っている感じです。僕は孤独の中で戦うのがすごく苦手。でも忍先輩という存在のおかげで、目標に向かいながら孤独にならず、ここまでやってこられた」

 また、2人はめったにスパーリングで肌を合わせない。「あえて意識してやっていないというか、その微妙な距離感もお互いに分かっていると思います。これが僕らの『形』なんです」

 文田は世界選手権でメダルを取れば東京五輪代表が決定する。「優勝しか考えていない」という言葉も、代表を奪った先輩への礼儀なのだろう。