吉田 新ルール対策万全

2013年06月06日 11時00分

 2020年五輪実施競技の最終候補に入ったレスリングの女王・吉田沙保里(30=ALSOK)が、10日前に正式決定した新ルールをすでに完全マスターしたという。

 

 国際オリンピック委員会(IOC)理事会でのロビー活動のため6日間、日本を離れロシア・サンクトペテルブルクに滞在。シニアのトップ選手が争う全日本選抜選手権(代々木第二体育館)を15、16日に控えながら、現地では満足に練習ができなかった。

 

 今大会は9月の世界選手権(ハンガリー)代表選考に絡む重要な大会。しかも、注目の新ルールで行われる。ルール対策が何より大切になるが、吉田は「ルールはもう覚えた。日本で(新ルールに)対応した練習をガンガンやり始めたし、大会までも続けていきます」ときっぱり。

 

 大きな変化は2分3ピリオド制から3分2ピリオド制の総得点制に変わったこと。また、これまではタックルなどで相手を倒した場合1点だったが、2点に増えた。さらに、7点差をつければテクニカルフォールとなり、攻撃型の選手に有利なルール。これは吉田にも追い風になるという。

 

「これまでタックルが1点だったのが2点になるのは有利。あと、3分に伸びたけど、先にたくさん点を取れれば試合が終わる」(吉田)

 

 ロシアでも新ルールに対応したイメージトレーニングはできており、焦りはない。吉田を指導する栄和人女子強化委員長(52)も「ルールはもう大丈夫でしょう。1週間練習できなかったのは正直、影響はあるけど、沙保里は瞬間的な集中力があるし、そこにかけられれば」。ロビー活動同様に本職のマット上でも“改革”に対応する。