【代表決定プレーオフ】伊調陣営から抗議の声

2019年07月08日 16時30分

退席処分となった田南部力コーチ

 レスリングの世界選手権(9月、カザフスタン)代表決定プレーオフ(6日)女子57キロ級は、リオ五輪女子63キロ級金メダルの川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)が五輪4連覇の伊調馨(35=ALSOK)を破り、代表に決定した。

 日本テレビが音楽番組の途中に異例の生中継をしたほど、日本中の注目を集めた一戦。前半から互いが積極的に攻め、一進一退の攻防を繰り広げた。第2ピリオド、1―1の場面で川井が伊調の体を返して2点をゲット。当初は川井の2点が2度カウントされたが、伊調側のビデオ判定を求めるチャレンジにより、2点止まりに。同時に伊調が1点を追加し、川井が3―2のリードとなった。試合終了間際、伊調が川井を場外に出し3―3と追いつくがルール上、同点の場合はビッグポイントがある選手が有利。2点を持っていた川井に軍配が上がった。

 試合後、川井は「まだここで終わりではないので、目標がブレないように今まで通り、もっともっと練習を頑張りたい」と先を見据え、伊調は「悔しい気持ちですが、ここまでやるべきことをやってきたので後悔はない。自分が弱かったとは思わない。梨紗子が強かった」と潔く敗戦を受け入れた。

 一方でこの試合の判定を巡り、伊調陣営からは抗議の声が上がった。退席処分となった田南部力コーチ(44)は「判定がおかしい場面があった。ポイントを取ってもらえず伊調本人も試合中、心が折れた場面があった」と指摘。伊調の恩師である青森県レスリング協会会長の沢内和興氏は「もう一度ビデオを見て、やはりおかしい点があれば指摘したい」と提訴などの措置を取る可能性を示唆した。