「貧血敗」吉田が〝鉄の女〟になる

2012年06月02日 12時00分

 レスリング女子55キロ級で五輪3連覇を目指す吉田沙保里(29=ALSOK)が国別対抗団体戦女子W杯(27日)でロシア選手に4年ぶりの敗戦を喫した。絶対女王のまさかの急停止は日本中に衝撃を与えたが、その吉田が先月末、都内のイベントに登場。これまで貧血だったことを明かし、残り2か月でヘモグロビンいっぱいの「鉄人女」に変身することを本紙に緊急表明した。

 衝撃の敗戦から2日、吉田は明治「乳Vレシピ&新CF発表会」にレスリング女子代表の一員として出席した。栄養価が高いヨーグルトや牛乳など、乳製品を使ったカレーやグラタンを試食。4年ぶりの敗戦後初めての公の場となったが、ショックを封じ込めて笑顔を浮かべた。さらには前日(28日)、血液検査を行い「貧血」と指摘されたことも明かした。

「鉄分(ヘモグロビン)が9(g/d1)しかなかった。一般女性も最低で12はあるらしい。私は全く足りていなかった。考えてみれば最近、息が切れやすかった。もともと足が遅いから、みんなから遅れても大して気にしていなかったけど、走るとすぐ息が切れてハアハアしてつらかったんですよね。昨年の世界選手権のときも、レスリング協会の福田富昭会長から『顔が白いぞ!』と言われた。やっぱり貧血だったみたいです」

 本番まで残り2か月、課題となった「貧血」の改善に取り組まなければならない。吉田はもともと偏食気味。そこで「緊急肉体改造」に乗り出す。

「あと2か月あれば(鉄分が)十分増えるというので、これからの食生活で気をつける。レバーを取ったり、ひじき、ほうれん草、鉄分が入ったジュースもあるというし。あと、薬は毎日飲む。朝夜1錠ずつ飲みますよ!」

 4年前の北京五輪前にも同じW杯で敗戦。その際はショックが尾を引いたが、今回は気持ちの切り替えが早かった。敗戦後に、メールやブログを通じて、なんと1万人以上から励ましの言葉をもらったからだ。

「負けた後、いろんな方々が励ましのメールをくれたりして、本当にありがたかった。ロンドンに向け、気持ちを切り替えてできることをすべてやって、頑張りたい」

 国民的ヒロインの動向は、日本選手団全体の士気にもつながる。まずは「鉄人女」に変身し、再びロンドンまで日本をけん引するつもりだ。