日本レスリング協会は22日、都内で評議員会、理事会を開き、五輪4連覇の伊調馨(35=ALSOK)とリオデジャネイロ五輪63キロ級金メダリストの川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)による、世界選手権(9月、カザフスタン)代表選考プレーオフ(7月6日、和光市体育館)を“無観客試合”で行うことを決めた。

 当日は、昨年末の全日本選手権と16日まで行われた全日本選抜選手権の勝者が、異なる6階級のプレーオフを全日本社会人選手権の会場を利用して実施する。伊調―川井の一戦は注目度が高く、多くのファンの来場が予想された。

 しかし、会場の収容人数が700人ほどと少なく、混乱が生じる可能性があるため、選手、チーム関係者、家族、報道関係以外は会場に入れないことを決めた。「消防法の問題もある。他の会場を探したが、もうどこもいっぱいで難しかった」(富山英明副会長)。当日は独特の緊張感に包まれそうだ。