高谷「自分のタックルの軌道が分かる」

2019年06月15日 16時30分

高谷(左)は勝利のダンスを披露

 タックル王子が階級変更に成功だ。レスリングの全日本選抜選手権2日目(14日、駒沢体育館)、男子フリー86キロ級決勝で高谷惣亮(30=ALSOK)が松坂誠応(24=自衛隊)を下して6度目の優勝。昨年末の全日本選手権と合わせ2連勝で世界選手権(9月、カザフスタン)代表に決定した。

 開始早々から積極的にタックルで攻め8―0の圧勝。74キロ級時代から12キロの増量にもタックルのキレは変わらなかった。「74キロ級時代の経験が今に生きている。タックルのスピードを持ちながらやれている」(高谷)

 79キロ級を経て昨年末の全日本から五輪階級である86キロ級に上げた。新しい階級に慣れるまで時間がかかる選手も多いが「この階級の戦い方が分かってきた。自信を持ってきた」と早くも安定感は十分。しかも上の階級では相手の動きがスローに感じるため「やっていて余裕がある。自分のタックルの軌道が分かる」という。

 3月の国別対抗戦W杯で現在の世界1位に勝つなど海外勢との対戦にも手応えはある。重量級の日本勢は海外勢に比べて体格的に不利だが、タックル王子の場合は特に鍛えてきた広背筋をはじめ、まったく引けを取らない。「タプタプの体じゃないでしょ?」と自慢の肉体で勝負に出る。

 世界選手権でメダルを獲得すれば、東京五輪代表に内定する。重量級のエースは「残り3か月をしっかり鍛えていきたい。アジア予選ではなく世界選手権で代表権を取りたい」と3度目の五輪出場へ気合を入れた。