レスリング存続へ「82万」の思い届くか

2013年05月04日 16時00分

 レスリング存続の手応えはいかに――。日本レスリング協会は2日、2020年五輪での競技存続のため2月下旬から集めていた署名の合計が目標の10万人を大きく上回り、82万1342人分(2日午前現在)集まったと発表した。

 最終的には100万人に迫る勢いで、同協会の福田富昭会長(71)は責任を持って“日本国民の声”をIOCに届けることを約束した。

 一方で「Xデー」はいよいよ近づいている。29日のIOC理事会では20年五輪で採用される残り1枠をめぐり、候補に挙がっている8競技を3競技程度に絞り込む予定。ここでレスリングが除外されれば、9月のIOC総会を待たずして“終戦”となってしまう。福田会長は少しでも追い風を吹かせようと、3~4月に複数のIOC委員と食事や話し合いを持つなど水面下で“ロビー活動”を展開してきたが…どうも顔色がピリッとしない。
 その理由は、本音の見えないIOC委員の態度にあるという。福田会長は五輪存続の見通しについて本紙にこう語った。

「IOC委員が感情を出さないから全く分からないんですよ。誰に対してもここはいいとか悪いとか、見込みあるとかないとか表現しない。『どうですか?』と聞くと『いや~、自分たちもよく分からないんだ…』と言われてしまうんです。核心の部分には本当に触れないんだよね」

 このため、福田会長の現時点での手応えは「フィフティー・フィフティー」とのこと。どちらに転ぶか、いまだつかみかねている段階だという。
 あとは残された時間の中で、どれだけアピールできるか。福田会長は最後まで全力を尽くす方針だ。