小学校の「道徳」教科書で吉田沙保里が大人気

2019年04月01日 16時30分

 文部科学省が公表した2020年4月から使用される小学校の教科書にはアスリートが多数登場。特に「道徳」に多く、羽生結弦(24=ANA)、先日引退したマリナーズのイチロー外野手(45)を上回る8冊に登場しているのがレスリング女子で五輪3連覇を達成し、1月に引退を表明した吉田沙保里(36)だ。

 3年生の道徳「『わたしらしさ』をのばすために」で吉田を紹介している光村図書の担当者は「吉田さんは子供のころは決して強い子ではありませんでした。しかし、自分に何が必要かを考え、少しずつ夢に向かってステップアップする姿勢を子供たちに伝えたいと思いました」と採用の経緯を語る。

 また、吉田が引退したため同社は「元選手」と修正して掲載。一方でイチローを扱う日本文教出版、廣済堂あかつき社は「元」をつけず、そのまま表記するという。ある出版関係者は「教科書は2年前から作成するため、扱い方が非常に難しい。状況が変わる可能性のある選手はリスクが多いので回避する場合がある」と説明。すでに引退した選手を中心に人選する社もあるとのことだ。

 なお、2月に白血病を公表した競泳の池江璃花子(18)を扱った学研教育みらい社は、今後の修正で病気について触れる予定は「ありません」という。