引退・吉田沙保里2大NG進路「やり尽くした」女王が絶対やらない事

2019年01月12日 11時00分

引退会見で政界進出を否定した吉田沙保里

“霊長類最強の女”の第2の人生はどうなるのか。レスリング女子で五輪3連覇を含む世界大会16連覇を果たし、国民栄誉賞を受賞した吉田沙保里(36)が10日、東京都内のホテルで引退会見を行い、レスリングを「やり尽くした」という思いが引退の理由だと語った。国民から愛され続けた最強女王がついにマットを去るが、次の注目は今後の進路。会見では後進の指導とともにタレント活動にも意欲を見せる一方で、女王には「絶対にやらない」ことが2つあるという。それは――。

 この日の会見にはテレビカメラ28台、200人を超える報道陣が詰めかけた。8日にSNSで引退を表明した吉田は「33年間のレスリング選手生活に区切りをつけることを決断しました。東京五輪に出場したいという思いと、リオ五輪では銀メダルに終わってしまい、日々迷いながらここまできました」と、最後まで葛藤があったことを明かした。しかし「若い選手が女子レスリングを引っ張っていってもらいたいという思いにもなりました」といい「自分自身に向かい合ったときに、レスリングは『やり尽くした』と思うことが決断の理由になりました」と引退に至った心境を述べた。

 正式に決断したのは昨年12月で、母の幸代さんに最初に報告。至学館大からの恩師で日本レスリング協会の前強化本部長、栄和人氏にも伝え「『そうか、ご苦労さん』という言葉をかけてもらいまして『俺が泣きそうだよ』という場面もあったんですけど。ここまで育ててもらって感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

 では、シングレット(試合着)を脱いだ吉田はどんな人生を歩むのか。もちろんレスリングには携わっていき、至学館大での指導と兼任していたナショナルコーチも続ける意向だ。本紙には「もちろん女優になるよ! レスリングモデル! ハハハッ」と冗談を飛ばしていたが、楽しいことが大好きとあって、会見で語った通りバラエティー番組などでの活躍が期待される。さらに解説者、タレント、女優など各方面からオファーが舞い込むことは間違いない。

 ただし第2の人生において、これまでに「絶対にやらない」と即答したものが2つある。それは「政治家」と「格闘家」だ。

 国政選挙ではスポーツ選手の政治家転身が続いており、選挙があるたびに吉田にも声がかかるという情報が浮上した。だが、本人は断固拒否。「自分がどういう人間か分かっているよ。向いてないから」。政治家をはじめとした“権力”のある地位にはまったく興味がなく、近づく気持ちはさらさらない。

 さらに、過去に格闘技界からの参戦オファーが一部で報じられた際にも即時、全面否定した。「怖いし、人を殴ることはできないよ」。総合格闘技に限らず、グラップリング(組み技格闘技)などで異種格闘技挑戦を望む声も上がりそうだが、格闘技はレスリングだけにとどまりそうだ。

 兄の栄利さんも格闘家転向について「レスリングのルールの中でやるのはいいんですけど、基本的に打撃とか痛いのが苦手ですからね。『見るのはいいけど(自分には)できない』と言ってました」。政界進出にも「政治家の吉田沙保里、見たいですか(笑い)。沙保里は沙保里らしくというのが家族の願い。楽し
くやってくれるのが一番だと思います」と本紙にコメント。実際、家族の前でも「格闘技」と「政治」の話は一切しないという。

 何より本人が強く描く未来は「女性としての幸せもつかみたい」(吉田)ということだ。結婚願望はずっと持っている。子供が大好きで、気配り上手。きれい好きで仕事もできて力持ちと、実は結婚相手として最高の女性だけに、あとは“運命の出会い”を待つばかり? 日本スポーツ界に大きな功績を残した最強女王は、第2の人生も華やかなものになりそうだ。

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