【レスリング全日本選手権】伊調馨と川井梨紗子が初戦で激突も

2018年12月12日 16時30分

2014年の天皇杯全日本選手権で川井(左)を下した伊調

 最強女王は復活できるのか。レスリングの天皇杯全日本選手権(20~23日、東京・駒沢体育館)の記者発表が11日に行われたが、注目はパワハラ騒動を経て10月の全日本女子オープンで復帰した五輪4連覇の伊調馨(34=ALSOK)が出場する女子57キロ級(22、23日)だ。

 この階級にはリオ五輪63キロ級金メダルで、世界選手権2連覇中の川井梨紗子(24=ジャパンビバレッジ)がいる。過去の対戦成績は伊調の3戦全勝だが、これは川井が世界一になる前のもの。五輪金メダリスト同士の激突となれば、日本では男女を通じて初となる。

 今回シード権のない伊調は抽選次第では初戦で川井と当たる可能性もあるが、この点について日本協会の西口茂樹強化本部長(53)は「そこを強引に触ってしまったら、組み合わせが意図的なものになってしまうのでそれは避けた。敗者(復活戦)もあるので」と説明。ただ、伊調の覚悟は本物だ。西口氏によれば、11月の強化合宿では早くも“前哨戦”が繰り広げられたという。

「川井とのスパーリングを見たが、ここ一番の伊調の集中力はやはりすごい。なかなかテークダウンさせてもらえない。スパーリングは2本」。スパーリングの“勝敗”については「どっちが何点取ったとかいうのはやめておきます」と明かさなかったものの「伊調のトーホールドは男子以上。川井が攻めきれるかが見もの。プレッシャーは川井のほうがある」とし、伊調の状態が確実に上がっていることは間違いないようだ。

 初戦で激突となればそれが事実上の決勝戦。レスリング界、いや世界の格闘界が注視する大一番となる。