【レスリング世界選手権】須崎優衣が女子50キロ級で圧巻の金

2018年10月26日 16時30分

圧巻の勝利を飾った須崎(ロイター)

【ハンガリー・ブダペスト25日(日本時間26日)発】レスリングの世界選手権第6日、女子50キロ級決勝で昨年の48キロ級覇者、須崎優衣(19=早大)はリオデジャネイロ五輪48キロ級2位のマリア・スタドニク(30=アゼルバイジャン)にテクニカルフォール勝ちし、2大会連続の金メダルを獲得した。

 圧巻の内容だった。開始直後から積極的に攻めた須崎はスピードでリオ五輪の銀メダリストを圧倒して得点を重ね、第1ピリオドで6―0。第2ピリオドでは早々とバックに回ってからのローリングで4点を加えてテクニカルフォール勝ち。終わってみれば、前日の準決勝までの3試合と合わせ、4試合で相手に1ポイントも与えない完全優勝だった。

「厳しい戦いになると思っていたけど、ここまできたら絶対金メダルを取るという気持ちでいた」という気迫がそのまま試合に出た。昨年、48キロ級で金メダルを獲得したものの、12月の全日本選手権では準決勝で入江ゆき(26=自衛隊)にまさかのテクニカルフォール負け。連勝記録も63で途切れ、人目もはばからず号泣した。

 その悔しさを糧にし、自己改革に着手。良く言えばマイペース、悪く言えば“惰性”でやってきた姿勢を改め「常に目標を持つ。毎日寝る前に、絶対世界チャンピオンになる、と思うようにしていた」と意識を変えた。パワーをつける練習も増やしたことで「今日は(以前戦った時よりも相手の)力が強いとは感じなかった」。レスリングの幅が広がり、戦い方にも余裕ができた。

 それでも慢心はない。同階級には負傷で一時戦線を離れていたリオ五輪48キロ級金メダルの登坂絵莉(25=東新住建)もいるだけに、代表争いもし烈を極める。「今回は80点。東京五輪では100点と言えるように頑張る。この戦いをしっかり勝ち抜き、東京五輪につなげたい」と語気を強めた。

 ☆すさき・ゆい 1999年6月30日生まれ。千葉県出身。17年世界選手権48キロ級優勝。14~16年に世界カデット選手権を3連覇。16歳で出場した15年全日本選手権48キロ級で2位となり、16年に同選手権初優勝。今年は50キロ級で全日本選抜選手権、世界ジュニア選手権を制した。東京・安部学院高出。153センチ。