【レスリング世界選手権】向田真優が金“ 昨年の悪夢”をスマホの待ち受け画面に雪辱果たす=女子55キロ級

2018年10月24日 16時30分

会心の試合内容に向田はガッツポーズ(ロイター)

【ハンガリー・ブダペスト23日(日本時間24日)発】レスリング世界選手権第4日、女子55キロ級で、向田真優(21=至学館大)はザリナ・シダコワ(26=ベラルーシ)にテクニカルフォール勝ちし悪夢を振り払った。昨年決勝は6―0と大量リードしながら第2ピリオドに逆転されて銀メダル。その悔しさを忘れないため、表彰台でムスッとした表情を浮かべている自分の写真をスマホの待ち受け画面にした。この1年間毎日見返し「今年は絶対に銀メダルを金メダルに変えてやる」と雪辱に燃えていた。

 決勝の相手は、くしくも昨年と同じベラルーシ勢。序盤にタックルを返されて2点を先制され「ちょっと焦った」というが「セコンドの声も聞こえていたし、落ち着いて試合ができた」。そこから怒濤(どとう)の攻めで12連続得点。テクニカルフォール勝ちを決めるとガッツポーズを繰り出し、跳びはねた。

 前日男子フリースタイル65キロ級で日本史上最年少優勝を果たした乙黒拓斗(19=山梨学院大)はJOCエリートアカデミーの後輩。「年下だけど最後まで攻め切って勝っていたところに、すごく刺激を受けた」。守勢に回って涙を流した昨年の弱い自分と決別し、本当の笑顔を取り戻した。

 東京五輪出場と金メダル獲得に向けて、今後はさらに厳しい戦いが待っている。「悔しさをずっと心に刻んでおきたい」との思いから、スマホの待ち受け写真は変えないという。復権を果たした女王に慢心はない。

☆むかいだ・まゆ 1997年6月22日生まれ。三重県出身。14年ユース五輪の52キロ級で金メダル。16年は55キロ級で世界ジュニア選手権と世界選手権を制した。昨年の世界選手権は53キロ級で準優勝。東京・安部学院高出。156センチ。