伊調馨が2年ぶり復帰 貫禄Vも厳しい自己採点

2018年10月14日 16時13分

望月芙早乃(左)に勝ち優勝した伊調馨

 女子レスリングで五輪4連覇を果たした伊調馨(34=ALSOK)が14日、全日本女子オープン(静岡・三島)でリオ五輪以来、約2年2か月ぶりの復帰を果たした。

 今年1月に当時の強化本部長だった栄和人氏(58)からのパワーハラスメント問題が発覚。大騒動に発展したが、今春から日体大で練習を再開し、復帰の日を迎えた。

 シニアの部57キロ級にエントリーした伊調は、髪をバッサリと短くした姿でマットに立った。1回戦で島中斐子(同志社大)にわずか38秒でテクニカルフォール勝ちを収めると、2回戦では沢葉菜子(至学館大)にバックを取られ2ポイントを先取されながら逆転でフォール勝ち。決勝でも望月芙早乃(自衛隊)に貫禄のフォール勝ちで優勝を果たし、大会の最優秀選手にも選ばれた。

 今大会で2位以上の選手には、12月の全日本選手権(駒沢体育館)への出場権が与えられる。2年後に控える2020年東京五輪での5連覇に向けてついにスタートを切った格好だ。

 ブランクを乗り越えての復帰に安堵の表情を浮かべた伊調だったが、それもつかの間。「やっていくうちに良くなるのかなと思ったんですけど、そうでもなくて。まだ練習が足りないのかな、と。精神的にも肉体的にもまだまだこれから自信をつけていかないと、全日本選手権は厳しいかなと思います」と自身の動きには納得がいっていない様子。「トータルで6~7割くらい」と厳しく自己採点した。

 再びマットに立つ喜びはひしひしと感じながらも「年齢も年齢ですし、東京五輪を目指すというのは簡単に言えないですし、生半可な気持ちでは目指せないのが五輪なので。東京で5連覇したいというものは心の底からつくらないといけない。絶対に崩れない気持ちをつくってから、その覚悟をしたいなと思います」と厳しいハードルを自らに課した女王。「環境もより整えていきたい。100%の自信を持てる環境になったら見えてくるのかと思います」と今後の課題を口にし、復帰戦を終えた。