レスリング存続“裏”のキーマン

2013年02月22日 16時00分

 2020年五輪の実施中核競技からレスリングが外れた問題で、国際レスリング連盟(FILA)副会長を務める日本レスリング協会の福田富昭会長(71)と、吉田沙保里(30=ALSOK)が20日、都内で記者会見を開いた。福田会長は17日までタイ・プーケットで行われたFILA理事会について報告。加盟180か国が一丸となり、五輪存続へ動く決意を表明した。

 

 存続活動の陣頭指揮を執る福田会長は、各国のレスリング協会会長、オリンピック委員会から国際オリンピック委員会(IОC)のジャック・ロゲ会長(70)へ五輪存続の要望書提出を提案。さらに、IOC理事にレスリング関係者がおらず、理事会の流れを把握できなかった反省を生かし「今後、IOC理事やIOC委員を特別枠でFILAの理事に迎え入れることも提案した」(福田会長)という。

 

 実は、五輪存続へ向け“裏”のキーマンがいる。福田会長を支える立場で、FILAの会長代理になったネナド・ラロビッチ氏だ。やり手のビジネスマンで知られるセルビア人で、セルビア語のほかにもロシア語、フランス語など5か国語に堪能でフランス・ソルボンヌ大学出身のキレ者だという。

 

 今回の件にも「レスリングが前向きに発展するためのいい機会」とコメント。IOCと粘り強く交渉する構えで「ロビー活動が足りなかった」と批判されるレスリングを、裏側から変えられる存在だという。

「どうにか復活のために動いていきたい」と話す吉田が“表”の顔なら、まさに裏方の顔と言えそうだ。