レスリング女子の渡利璃穏 悪性リンパ腫闘病乗り越え復活V

2018年06月16日 18時09分

関千晶(右)を下し優勝した渡利璃穏

 レスリングの全日本選抜選手権3日目(16日、駒沢体育館)、女子68キロ級決勝で、リオデジャネイロ五輪女子75キロ級代表で、悪性リンパ腫の闘病を経て約1年10か月ぶりに復帰した渡利璃穏(26=アイシンAW)が、関千晶(27=警視庁)を3―2で下し優勝。世界選手権(10月・ブダペスト)代表に決まり「絶対に勝つ、至学館大のみんなと一緒に世界選手権に行くんだという強い気持ちで戦いました」と話した。

 リオ五輪後の2016年9月、検査で悪性リンパ腫が発覚。同10月から昨年3月まで抗がん剤治療を行った。投薬の影響で全身に痛みが出て、終盤は体力も落ちた。治療を乗り越え昨年6月に練習再開した際は、まず一般の人が普通の運動をするレベルに体力を戻すことを目標にしたという。

 つらい経験を乗り越え、今は新たな気持ちでレスリングに向き合っている。「闘病している人たちの苦しみが分かった。当たり前にレスリングをやり、嫌だなと思って練習していたことが情けなく感じた。今は毎日楽しく練習しています」。日本女子重量級に、頼もしい存在が戻ってきた。