レスリングの全日本選抜選手権2日目(15日、駒沢体育館)、男子グレコローマン72キロ級決勝で、リオデジャネイロ五輪同66キロ級5位の井上智裕(30=富士工業)が沢田夢有人(23=日体大)を8—1で下し、初の世界選手権代表に決まった。
リオ五輪5位、アジア選手権3位と海外でも実績を残す井上だが、意外にも世界選手権は初。「初の世界切符がかかったので、いつも以上に緊張しました。世界選手権の目標は優勝しかない」とキッパリ言い切った。
また女子65キロ級決勝では栄和人氏(57)の娘、希和(24=ジェイテクト)が伊藤彩香(25=東新住建)に4—8で敗れた、世界代表を逃した。ともに至学館大の卒業生。「強い人だとわかっていた。やれることはすべて出し切った。12月に勝てるよう頑張りたい」と東京五輪を見据え、力強く語った。