【モナコ・モンテカルロ19日(日本時間20日)発】男子テニスのモンテカルロ・マスターズシングルス3回戦で、世界ランキング36位の錦織圭(28=日清食品)は同62位のアンドレアス・セッピ(34=イタリア)を6―0、2―6、6―3で下して準々決勝進出を決めた。今大会は初の8強入り。準々決勝では同3位のマリン・チリッチ(29=クロアチア)と対戦する。

 昨季負傷した右手首の不安がある中、この日の錦織は最初からエンジン全開。第1セット第2ゲームでいきなりブレークに成功すると、相手に1ゲームも取らせず、わずか25分でこのセットを奪った。

 だが第2セットはセッピの強打に振り回され、第5ゲームをデュースの末に落とすと、第7ゲームもブレークダウン。フォア、バックともにショットに精度を欠いてフルセットに持ち込まれた。

 それでも「自分から打つように意識していた」という第3セットは積極的なプレー。第5ゲームまではお互いがキープする展開だったが、第6ゲームで強烈なバックハンドでブレークに成功。その後はしっかり自分のサーブをキープして、1時間46分の熱戦に終止符を打った。

 試合後、錦織は「理想のプレー、テニスができていた部分はあった。1試合ごとに良くなってきている。リズムに乗れてきている。(右手首の状態は)きついですけど、なんとか大丈夫」と語った。次の相手のチリッチは1月の全豪オープンで決勝に進出するなど、今季は好調。過去の対戦成績は錦織が7勝6敗と勝ち越している。