【フランス・パリ30日(日本時間31日)発】テニスの全仏オープン男子シングルス1回戦で、世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)はタナシ・コッキナキス(21=オーストラリア)に4―6、6―1、6―4、6―4で逆転勝ちし、2回戦に進出した。

 試合が振り出しに戻った第3セット、先にブレークを許した錦織は、2ゲームを奪い返して先行する。初対戦のコッキナキスは196センチの長身から放つ高速サーブと迫力満点のフォアハンドが武器。しかし、同時に精度も欠き、要所でダブルフォールトを連発した。

 錦織はそのチャンスを味方につける。さらにラリー戦に持ち込めば、常に主導権を握った。第4セットも第5ゲームで相手のサービスゲームを撃破。エンジン全開とはいかなかったものの、若きオージーを一蹴し、会場の歓声に応えた。

 次戦の相手は同74位のジェレミー・シャルディー(30=フランス)。対戦成績は錦織が5勝2敗とリードしている。