【フロリダ州マイアミ29日(日本時間30日)発】テニスのマスターズ大会、マイアミオープン男子シングルス準々決勝で世界ランキング4位の錦織圭(27=日清食品)は同40位のファビオ・フォニーニ(29=イタリア)に4―6、2―6のストレートで敗れ、2年連続の4強入りはならなかった。

 前日の4回戦、フェデリコ・デルボニス(=26アルゼンチン)との試合中に左ヒザだけでなく、右手首も痛めてこの日の出場が危ぶまれていたが、強行出場を決意。第1セットの第1ゲームからブレークのチャンスをつかんだものの、動きは重くラリーで競り負けた。第4ゲームをラブゲームでブレークされながらも第9ゲームでブレークバック。だが続く第10ゲームでショットの精度を欠いてブレークされ、セットを落とした。

 第2セットもフォニーニの勢いに押され、第2ゲームでブレークを許すと第6ゲームもブレークされた。第7ゲームでブレークバックしたが、第8ゲームを奪い返されて万事休す。ケガの影響か、得意のバックハンドに力強さが見られず、わずか1時間7分でコートを去った。

 今大会は世界ランク1位のアンディ・マリー(29=英国)と2位のノバク・ジョコビッチ(=29セルビア)がケガで欠場。大会に入ってからも上位シード選手が早期敗退し、マスターズ大会初制覇の絶好のチャンスだったが、夢はまたも持ち越しとなった。