テニスの国別対抗戦「デビスカップ」ワールドグループ1回戦(3~5日)で対戦する日本とフランスが1日、会場の東京・有明コロシアムで会見した。

 日本は大黒柱、世界ランキング5位の錦織圭(27=日清食品)が欠場。会見でも、このことに対する言及や質問が相次いだ。フランスはエース格の同9位ガエル・モンフィス(30)と同14位ジョーウィルフリード・ツォンガ(31)が欠場。ヤニック・ノア監督(56)は「圭がいないこともあって、トップ選手2人も参加しないのはご存じのこと」と説明した。

 また、フランス人記者は「錦織の欠場は我々も大変びっくりしました」と前置きしつつ、植田実監督(59)に感想を求めた。

 植田監督は「最後までオファーしましたし、錦織に限らず、トップ選手が置かれたスケジュールのタイトさは理解しているつもり。それまで彼がどれだけ貢献してきたかはフランスが思う錦織とは違い、強く思っている。失望とかは全くない」と錦織を擁護。1番手の同85位の西岡良仁(21=ミキハウス)らの奮起に期待し「若い彼らがやり遂げるチャンスがあると思っている。非常にポジティブな気持ちで受け止めた」と力を込めた。

 エース2人を欠くフランスだが、メンバー5人のうち3人はシングルスの世界ランク25位以内の選手で、戦力は圧倒的。西岡は「正直、誰と当たってもランクも経験も上。すごい厳しい戦いを強いられるのは間違いない」と表情を引き締めた。