【オーストラリア・メルボルン18日発】テニスの全豪オープン男子シングルス2回戦で世界ランキング5位の錦織圭(27=日清食品)は同72位ジェレミー・シャルディー(29=フランス)を6—3、6—4、6—3のストレートで下し、3回戦に進出した。

 シャルディーには3連勝中。最初のゲーム、錦織は相手を棒立ちにさせるショットでいきなりブレークに成功する。第1セットの第1サーブの確率は78%に上る快調な滑り出しだ。

 第2セットは一転して乱戦模様になる。第1、第5ゲームをブレークされた錦織は第2、第6、第10ゲームをブレークし、競り合いを制す。取られたら取り返すのは、錦織の真骨頂だ。第3セットもシャルディー先行の第2ゲームをブレークバック。踏ん張りどころで集中力を発揮した錦織は、第8ゲームを奪ってそのまま押し切った。

 試合時間は2時間6分と省エネにも成功した錦織は「非常にうれしい。アップダウンが激しかった中でブレークできた。3セットで終わってよかったです」と笑顔。1回戦と比べ、予想最高気温が10度低い中での戦いで、体力の消耗も最小限に抑えた。今後に向け「ランキングを少し上げたいです。調子は1回戦よりよかった。この調子で2週間プレーしたい」と話し、日本語で「心強い応援をありがとう!」とファンに感謝した。

 その一方で「ちょっとブレークされすぎた。ああいうことは次からはなくしたい。反省すべきところもあった」と気を引き締めることも忘れなかった。