14歳の天才サーファー・松田詩野「同じ波が来ることはない。それが楽しい」

2016年11月19日 11時00分

キュートな笑顔で大きな目標を語った松田詩野

【東京beautyニューフェース(最終回)】2020年東京五輪で新たに実施される4競技のヒロインを特集する連載「東京beautyニューフェース」もいよいよ最終回。大トリを飾るのは、サーフィン界の期待の星・松田詩野(14=茅ヶ崎第一中)だ。中学2年生ながら、今年はアマチュアの最高峰・全日本選手権ガールズ部門(18歳以下)やプロの大会でも優勝。急成長を続ける「天才少女」にサーフィン、そして4年後に向けた思いを聞いた。

 ――日々、サーフィン漬けの生活を送っている

 松田:波情報をケータイで見て、波があれば朝5時には海に行っています。サーフィンのためなら朝早く起きるのも苦ではありません。平日はその後、学校に行って、戻ってまた海に行って。日が暮れるまで海にいる感じです。休みの日なら一日、海にいます。

 ――波を求めて茅ヶ崎から房総半島などへ移動する。好きじゃないとできない

 松田:はい。同じ波が来ることはない。だから難しいというのもあるし、それがまた楽しいから飽きません。

 ――最初にボードに立った時の記憶は

 松田:小学1年の時です。ボードに乗った1本目で立てました。その感覚は今でも忘れない。陸と水の上では違うので、今まで感じたことのない感覚でした。

 ――ここまでサーフィンに夢中になると思っていたか

 松田:いいえ。始めたばかりのころは、試合など考えてもいなかったし、土日に波があれば入る。遊びみたいな感じでした。でも小2~3ぐらいの時、地元の海の小さい大会で2位になって。次は優勝だ、と思ってから試合を目標にし始めました。

 ――今では中学生にして東京五輪を狙える選手になった

 松田:五輪は観客の数とか盛り上がり方とか、今までの倍だと思う。東京五輪に出たいと思います。

 ――日本の選手で憧れは

 松田:テニスの錦織圭選手。英語も話せるし、海外の試合でも自分の気持ちを崩さず戦えている。メンタルとか尊敬します。

 ――今後の課題は

 松田:海外の波のサイズがある(大きい)試合だと、パワーがないとその波に乗れない。日本は小さい波のほうが多い。トレーニングをして、パワーをつけたサーフィンができたらいいなと思っています。

 ――地域で波が違う

 松田:すごく違います。癖がある波とか、乗りやすい波とか、いろいろ。でも、試合では波を選べない。どんな波でも乗れるようにしないと試合では勝てないです。

 ――中学に入ってから基礎体力向上のトレーニングもしている

 松田:鍛えているのは体幹。サーフィンは腰のねじりを結構使うので、腰のトレーニングもします。私は結構前に倒れやすいので、姿勢を正しくしてねじれるように、という感じです。

 ――自分の持ち味は

 松田:結構、体が柔らかいので、柔軟性を出してターンなどができているところ。サーフィンは柔らかいほうがケガもしないし、いいんです。

 ――来年のプラン、そして今後の目標は

 松田:来年は世界に近づけるようなプロの大会に出ていきたい。今後の目標は東京五輪に出ることと、CT(=チャンピオンシップ・ツアー。ワールド・サーフ・リーグが主催する世界最高峰ツアー)に出ること。CTは世界のトップ中のトップが出るツアーで、本当にハイレベルなんです。

 ――理想のサーファーはどんな姿

 松田:リスペクトされる選手。技術も生活面でもファンになりたいって思われる人になりたい。

☆まつだ・しの=2002年8月13日生まれ。神奈川・茅ヶ崎市出身。幼少期から海に親しみ、両親の影響で小学1年時にサーフィンを始める。小学6年時に全日本級別選手権で優勝。今年はアマチュアの最高峰・全日本選手権ガールズ(18歳以下)で初優勝。プロが参戦するWSLジャパンツアー第7戦QSイベントでも優勝した。茅ヶ崎第一中2年。157センチ。

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