男子テニスの楽天ジャパン・オープン(東京・有明テニスの森公園)で世界ランキング5位の錦織圭(26=日清食品)にあの法則が発動する!?

 4日、試合のなかった錦織は練習後、森永製菓のイベントに出席。トークショーではリオ五輪銅メダル、全米オープン4強と続く快挙の理由を「最近はメンタル的に強くなってきていると思う。競った試合で勝てたり、全米オープンで(アンディ)マリーに勝てたり、自信もついてきている」とし、精神面の成長を挙げた。

 2週間の休養で夏の疲労も抜け、体調も絶好調をアピール。2回戦では同34位ジョアン・ソウザ(27=ポルトガル)と対戦するが「年に1回、日本でプレーできる絶好の機会。優勝目指して今週も頑張ります」と力強く宣言した。昨年の同時期とは打って変わった充実ぶりに比例してか、錦織周辺も表情は明るい。これまで雑談での笑い話にすぎなかった「2年の法則」も現実味を持ってささやかれている。

 錦織にはトップ定着以前から1年おきに好不調の波が押し寄せるという意味で、例えば今大会の過去2回の優勝は2012年、14年。一方、13年、15年はともに優勝を逃し、全米でも初戦敗退するなど不振だった。法則に従えば、今年はもちろん“当たり年”になる。

「不思議とドロー運も味方するんですよ」(関係者)。当初、エントリーしていた前年覇者の同3位スタン・バブリンカ(31=スイス)や天敵の同66位フアンマルティン・デルポトロ(28=アルゼンチン)は欠場。今後も目に見えない力が錦織を後押しするかもしれない。