バドミントンのスーパーシリーズ、ヨネックスオープン第4日(23日、東京体育館)の女子シングルス準々決勝でリオ五輪銅メダルの奥原希望(21=日本ユニシス)は山口茜(19=再春館製薬所=顔写真)に11―21、21―23のストレートで敗れ、2連覇はならなかった。

 山口にはリオ五輪準々決勝で勝利するなど、これまで7戦全勝。しかし、第1ゲームに13連続ポイントを奪われるなど精彩を欠き、年下のライバルについに“奥原超え”を許してしまった。

 ただ、奥原に悲壮感はない。リオ五輪後、全米オープン4強入りを果たした男子テニスの世界ランキング5位・錦織圭を引き合いに出し「錦織選手は切り替えてスタートしている。本当に力不足」と話したが、2月に国内で敗戦した時のように号泣することはなかった。

 陣営も同じだ。五輪後、イベントや取材で多忙を極め調整は難しかった。奥原に近い関係者は「今回は結果にこだわってなくて、ベストを尽くしてみんなが喜んでくれるならそれでいい」と話し、気にするそぶりも見せなかった。