男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(17日、大阪・靭テニスセンター)でワールドグループ残留を決めた世界ランキング5位の錦織圭(26=日清食品)が、将来のデ杯制覇を見据えた。

 試合後の会見で、全米オープンジュニアで4強に進出した綿貫陽介(18=フリー)の名前を挙げ「ジュニアは強くなる。時が来ればどんどん上にいけるチームになる」と断言し、残留はゴールではなく通過点と強調。ダニエル太郎(23=エイブル)や西岡良仁(20=ヨネックス)の成長を評価し「もっと上がってきてほしい」とさらなる新鋭の台頭を促した。

 一方で、現時点では「しばらく耐えて、ワールドグループにいることが最低限の目標」と戦力が整っていないことも認めた。

 植田実監督(59)も「まだ戦力として揃っていない。(世界ランク)30位、50位に1人いてほしい」と錦織以外の奮起を期待した。