【デスクと記者のナイショ話】

 五輪担当記者:リオ五輪も終わり、もう秋ですね~。今年はニューヨークでもトンボが飛びそうです。

 デスク:おい、大丈夫か? 虫捕りにでも行きたいのか…。

 記者:いえいえ、男子テニスの世界ランキング7位・錦織圭(26=日清食品)のことです。29日(日本時間30日)に開幕した全米オープンのウエアのデザインがトンボの羽をイメージしているんです。ユニクロによれば、錦織は「トンボのように高みを目指して頑張りたい」と話しているとか。

 デスク:昨年大会は1回戦で敗退。その無念もあるんだろう。

 記者:本紙も現地で取材しましたが、たった1試合でニューヨークを後にするとは思いませんでしたからね…。ユニクロとデザインについて話し始めたのも、ちょうど1年前からだそうです。3色展開の中で錦織の一番のお気に入りの“勝負服”はブルー。これも「トンボが空を飛んでいくような」(関係者)意図が込められているというから、身も心もトンボになりきる決意なのかもしれません。

 デスク:全米は2014年に準優勝。その後はマスターズ大会初Vもお預けになっているけど、リオ五輪での銅メダル獲得でトンボみたいに上昇気流に乗っていけるかな。

 記者:五輪の銅メダルはある意味、マスターズ大会優勝よりインパクトがありますからね。関連グッズの売り上げもそうですし、日本テニス協会によると、錦織が凱旋する10月の楽天ジャパン・オープンのチケット販売状況も「昨年よりいい」と好調。コート外のメダル効果は随所に出始めていますよ。