【英国・ロンドン3日発】テニスのウィンブルドン選手権で4大大会初制覇を狙う世界ランキング6位・錦織圭(26=日清食品)に“追い風”が吹いた。

 男子シングルス3回戦で錦織は同42位アンドレイ・クズネツォフ(25=ロシア)にストレート勝ち。4日の4回戦では初のベスト8進出をかけ、同13位マリン・チリッチ(27=クロアチア)と対戦する。一方、同1位ノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)が3回戦で同41位サム・クエリー(28=米国)に31本のエースを叩き込まれて敗れる大波乱が勃発。順当なら、準決勝でジョコビッチと対戦するはずだった錦織にとっては朗報だ。準々決勝での対戦が予想される同3位ロジャー・フェデラー(34=スイス)の壁はあるものの、ここを突破すればチャンスは大きく広がってくる。

 チリッチには2014年全米オープン決勝で敗れたものの、その後は2連勝。ただ、ビッグサーバーが有利となる芝では初対戦となり、気は抜けない。チリッチの芝での勝率はハードコートと並びトップだ。エースの数は3試合で錦織の11に対し59と量産しており、高速サーブにいかに対応するかがカギとなる。