【オーストラリア・メルボルン20日発】テニスの全豪オープン3日目、男子シングルス2回戦で世界ランキング7位の錦織圭(26=日清食品)は同103位オースティン・クライチェク(25=米国)を6―3、7―6(7―5)、6―3のストレートで破り、6年連続で3回戦に進出した。

 第2セットではタイブレークに持ち込まれたが、ここまでで最速となる197キロのエースを決めるなど勝負強さを発揮。10代のころ、米IMGアカデミーの相部屋で切磋琢磨した旧友を一蹴した。

 しかし、錦織には初戦突破時のような満面の笑みはなし。第1セットでは82%と高確率だった第1サーブが第2セットに57%と急落。第3セットは75%と再び上昇した。センターを中心に13本のエースを奪いながらも、好不調の波が激しく、課題が改めて浮き彫りになったからだ。

 本来の安定したプレーは戻っておらず、「もうちょっと勝ち切らなければいけない。スコアより内容は少し競ったと思う。直すところはたくさんある」と反省交じりに語った。