【フランス・パリ5日発】男子テニスのマスターズ・パリ大会シングルス3回戦、世界ランキング7位の錦織圭(25=日清食品)は同9位の難敵リシャール・ガスケ(29=フランス)に6—7(3—7)、1—4でまさかの途中棄権。2年連続のベスト8進出はならなかった。

 過去5戦全敗と相性の悪いガスケに、第1セットは接戦を繰り広げた。しかし、錦織は7度のブレークチャンスを生かせない。タイブレークもガスケに押し切られた。

 第2セット、目に見えて失速した錦織はプレーに精彩を欠く。第3ゲームをブレークされると、第5ゲームもイージーなミスを連発して落とし、1—4とリードされた。直後にメディカルタイムアウトを取り、左脇腹のマッサージを受けたが、これが限界だった。第6ゲーム途中で無念のリタイア。「1セット目を終わって横腹に痛みを感じた。サーブで特に痛みがあった。球を打つごとに悪くなった」と天を仰いだ。