男子テニスの楽天ジャパン・オープン3日目(7日、東京・有明テニスの森公園)シングルス2回戦で、2連覇を狙う世界ランキング6位・錦織圭(25=日清食品)は同50位サム・クエリー(28=米国)を7―6(7―3)、6―3のストレートで下し、準々決勝に進出した。

 過去の対戦成績は3勝3敗の五分。最後に負けたのは2012年だったが、またも接戦となった。

 序盤から一進一退。

 錦織は198センチの身長から放たれる210キロを超えるサーブを要所で決められる。しかし、タイブレークを制して第1セットを奪うと、第2セット第3ゲームで初めてブレークに成功。

 その後はストローク戦で安定してポイントを稼ぎ、この日誕生日を迎えた大巨人の反撃を封じ込めた。

 1回戦こそ苦戦したものの、ようやくエンジンがかかってきた錦織は「ファースト(セット)のタイブレークをしっかり取って、2セット目はリラックスしてテニスができた。これからよりタフな選手と当たるので、いいステップができたと思います」と話し、笑顔で超満員の観客の歓声に応えた。

 次戦は同14位マリン・チリッチ(27=クロアチア)VS同48位スティーブ・ジョンソン(25=米国)の勝者と対戦する。