【全米オープン】錦織はこの日、会場のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターでの練習で鋭い動きを連発した。


 前日に会場での初練習を終えている錦織はまず、午前11時半から1時間半、基礎を中心にみっちり汗を流した。元世界ランキング8位のラデク・ステパネク(36=チェコ)と打ち合った後、マイケル・チャン(43)、ダンテ・ボティーニ(35)の両コーチとサービスやリターン、ボレー、スマッシュなどのメニューを一通り消化した。


 午後2時半からは世界ランク6位トマーシュ・ベルディハ(29)相手に1時間、実戦に近い練習を行った。太陽が照りつける暑さの中、負傷の影響を感じさせず、持ち前のスピードを駆使して厳しいライン際のボールにも反応した。ストローク戦で押し、ベルディハが追いつけずにボールを見送る場面もあった。


 終了間際にはため息が出るような鮮やかなドロップショットを炸裂。サイン目当てに詰め掛けたたくさんの子供たちからは「ニシコリ!」と大きな歓声が上がり、好調ぶりをうかがわせた。