<全豪OPテニス>錦織“無慈悲な攻撃スタイル”で初戦突破

2015年01月21日 16時00分

【オーストラリア・メルボルン20日発】男子テニスの世界ランキング5位・錦織圭(25=日清食品)がアジア人初の4大大会制覇に向け、好スタートを切った。

 

 全豪オープンシングルス1回戦で、同69位ニコラス・アルマグロ(29=スペイン)を6―4、7―6、6―2のストレートで撃破した。第2セットのタイブレークでは錦織が6ポイントを連続で奪取。特に6ポイント目は、追い詰められたアルマグロの猛打に一歩も引かず、逆に打ち返して力でネジ伏せた。「GAORA」テニス中継解説者の佐藤武文氏(43)は「半殺しではなく致死させる感じ」と指摘したほどでこの攻防で完敗したアルマグロは失速した。

 

 錦織は攻撃をかわしつつクレバーにポイントを取ることもできる選手。しかし、タイブレークでは闘志を前面に押し出し、一気に“トドメ”を刺しにかかった。「相手の意表を突くカウンターショットがある。あえてそれをしなかった。『オマエが打ってくるなら俺も打つよ』と。そういうメッセージがあるガチンコ勝負だった」(同氏)

 

 この無慈悲な攻撃スタイルこそ、今大会の錦織の決意の表れだ。準優勝した全米オープン後、初の4大大会で「やっぱり、錦織は強い」と他のライバルにも印象づけた。アルマグロは昨年5月の全仏オープン後、左足を手術。先週の復帰戦も1回戦で敗れており、万全とは言えない状態だった。「アルマグロ自身も自信がない状態だった。それを分かっていて錦織選手は相手の出はなをくじき、要所要所を取るということをしていた」(同氏)。元世界ランク9位という肩書に惑わされることなく、心理面の不安を鋭く突く冷静さを持ち合わせていた。

 

 2回戦では86位のイワン・ドディグ(30=クロアチア)と対戦する。「タフな相手に3セットで勝てたのは良かった。(次に)しっかり準備したい」と話した錦織にはトップ5の風格が漂った。