大坂なおみ 露呈された「腫れ物扱い」 五輪会見スルー騒動は “必然” だった

2021年08月14日 05時15分

五輪では実力を発揮しきれなかった大坂なおみ
五輪では実力を発揮しきれなかった大坂なおみ

【東京五輪 祭典の舞台裏(3)】東京五輪の前半戦で最も注目を浴びたのは女子テニスの大坂なおみ(23=日清食品)だ。開会式で聖火リレーの最終ランナーの大役を務め、1、2回戦を圧勝したところまでは良かったが、3回戦でストレート負け。五輪の規則で定められたミックスゾーン(取材エリア)に姿を現さず、関係者が大慌てになる騒動を巻き起こした。

 最終的に引き返して取材に応じたが、大坂が規則を明確に理解しておらず、運営サイドから大坂陣営への通達も〝伝言ゲーム〟のような形でうまく伝わらなかったことが原因だ。

 しかし、その後の取材でもっと根深い問題が判明した。大坂がミックスゾーンを通り過ぎる際、複数の関係者が大坂のエージェントを務める外国人男性に「通らないとダメだ」と声に出して忠告していたのだ。それでも足を止めずに過ぎ去り、最終的に日本テニス協会関係者の電話によって大坂はようやく引き返し大騒動に発展してしまった。

 事情をよく知るテニス関係者は「エージェントがすぐに呼び戻せば何の問題もなかったが、そうもいかない事情がある。年収60億円の大坂選手はマネジメント会社にとって替えの利かない商品。万が一、気分を損ねて辞められたらたまらない。とにかく大坂を不機嫌にさせないように…という接し方になってしまっている」と指摘。また、別の関係者は「言語の壁もあるが、協会と大坂選手がまともにコミュニケーションを取れていない」と話している。

 本人の意図せぬままカネが動き、周囲は腫れ物に触るように接する。大坂を取り巻く異常な環境が、東京五輪という究極の場面で浮き彫りになってしまったようだ。

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