世界ランキング3位のラファエル・ナダル(35=スペイン)が東京五輪のテニス男子3位決定戦(7月31日、有明テニスの森)でラケットを破壊した世界1位のノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)の行動を批判したと、英紙「サン」が伝えている。

 4大大会制覇に加えて東京五輪の金メダル獲得で年間「ゴールデンスラム」を目指していたジョコビッチは準決勝で敗戦し、3位決定戦でも敗れてメダルを逃した。その試合でうまくいかないイライラからラケットをスタンドに投げ込み、さらには自身のミスでポイントを失うとラケットを破壊する暴挙に出た。

 世界が注目する五輪の舞台で見せたスター選手の行動は物議を醸している。ジョコビッチは「僕らだって人間だ」とし「申し訳ないとは思う。ただ感情が爆発してしまった」と釈明していたが、同紙によると、ナダルは「幸いなことに、スタンドには人がいなかったし、何も起こらなかったが、ときどき起こることだ」とし「それ(ラケット投げなど)らをしないようにしなければならない。あの映像は良いものではない」と批判したという。

 さらにナダルは「特に多くの子供たちのロールモデルとして、これ(ラケット破壊など)を避けることが重要だ。彼は世界一であり、歴史上最高の1人」とし、今後はテニス界の第一人者としての振る舞いを期待した。