マスターズ・パリは男子プロテニスツアーのカテゴリーで、ウィンブルドンなど「グランドスラム」と呼ばれる最高位の4大大会に次ぐ「ATPマスターズ1000」に属するハイレベルの大会。優勝者にはランキングに反映する1000ポイントが与えられる。「マスターズ1000」は今大会のほか、マドリードやローマ、上海など計9大会が行われている。


 ツアーでは「マスターズ1000」の下に「ATPツアー500」「ATPツアー250」という中小規模のトーナメントもある。さらに下部ツアーとして「ATPチャレンジャー」「ITFフューチャーズ」があり、若手選手らが上位大会への足がかりとしている。


 錦織が出場を決めたツアーファイナルは、グランドスラムと「マスターズ1000」の間に位置する唯一の大会で、賞金総額は650万ドル(約7億2800万円)グループ別の総当たり戦から上位が優勝をかけて対戦する。優勝者はグランドスラムの2000ポイントに次ぐ1500ポイントを獲得。シングルス、ダブルスで年間獲得ポイントの上位8選手・8組の狭き門を目指して、ツアーでは激戦が繰り広げられてきた。