<全米OPテニス>テニスの全米オープンで日本人として96年ぶりの準決勝進出を果たした錦織圭(24=日清食品)に対して、米メディアからも称賛と驚きの声が相次いだ。

 米スポーツ専門局ESPNは「マラソンマン」との見出しで、2試合連続4時間超の試合を戦った錦織に対し「いったいどうやって回復したのだろうか」と報じた。過去の全米で午前2時過ぎまで試合をした選手は世界ランク2位のラファエル・ナダル(28=スペイン)を含め4人いたが、いずれも次戦で敗れていたため、4回戦で午前2時26分までラオニッチ(カナダ)と死闘を繰り広げながらジンクスを破った錦織のタフさに舌を巻いた。

 他のメディアも錦織のリターンや戦略性の高さを高く評価。ニューヨーク・タイムズは、錦織の準々決勝がデイセッションの第3試合と遅めのスタートだったことで「疲労はあまり感じられなかった」と日程にも恵まれたことを挙げた。