男子テニスの世界ランキング45位・錦織圭(31=日清食品)が3日(日本時間4日)、ABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ・ロッテルダム)の2回戦で、同23位のアレックス・デミノー(22=オーストラリア)を6―3、2―6、7―5のフルセットで制し、ベスト8に進出した。

 勝った直後に「カモーン!」と雄たけび。1回戦で約5か月ぶりとなる今季初勝利を挙げたが、この試合も軽快な動きを見せた。

 第1セットは第3ゲームで先にブレーク。自身のサービスゲームは一度も落とさず、第9ゲームもブレークしてセットを奪った。第2セットは大事なポイントでミスが目立ち、2つのブレークを許して落としてしまったが、第3セットで再び流れを引き戻す。第2ゲームでブレークすると、正念場の第7ゲームは0―40と劣勢に立たされながらキープ。マッチポイントを握った第9ゲームはブレークバックされたが、第11ゲームをキープした後の第12ゲームをブレークして激闘を制した。

 今大会は第1シードのダニル・メドベージェフ(25=ロシア)、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(23=ドイツ)が共に1回戦で姿を消す波乱。錦織にとって復活Vへ大きな追い風となっている。