テニスの4大大会「全豪オープン」(メルボルン)でちょっとした〝異変〟が起きていた。
 今大会はビクトリア州が新型コロナウイルス感染拡大防止でロックダウン(都市封鎖)に入ったため13~15日の間は無観客で開催。しかし、14日のセンターコートはまるで観客が入っているかのような雰囲気を醸し出していた。超リアルな効果音のおかげだ。

 テニスの無観客大会で拍手や歓声の効果音が使用されるのは通例。これ自体は全く珍しくないが、今大会はポイントを取った際の拍手と歓声だけではなく、微妙な観客のザワつきまで再現されたのだ。

 12日までは観客入りで開催されていたが、コロナ禍で無観客になった場合を想定して主催者は事前に準備していたという。大会を中継したWOWOWで解説を務めた元プロテニス選手でスポーツキャスターの松岡修造氏(53)は「すごいですよ。本当にお客さんがいるようにしか思えない」と超ハイレベルの効果音を絶賛していた。