女子テニスの世界ランキング3位・大坂なおみ(23=日清食品)が14日、全豪オープン(メルボルン)の4回戦で同14位のガルビネ・ムグルサ(27=スペイン)を4―6、6―4、7―5の逆転で破り、ベスト8進出を果たした。

 序盤からサーブが好調で、最初のゲームで2本のサービスエースを叩き込んで最高のスタートを切った。第2ゲームをブレークして流れに乗ると思われたが、直後の第3ゲームでブレークバックされると、そこからはこう着状態。第9ゲームにブレークを許してしまい、第10ゲームをキープされて今大会初めてセットを落とした。

 後がない第2セットもいきなりブレークされてピンチ。しかし、第3ゲームをエース2本でキープし、第4ゲームにブレークバックして息を吹き返すと、5―4の第10ゲームをブレークしてこのセットを奪った。

 ファイナルセットは大激戦となった。第5ゲームではミスで声を上げ、ラケットを叩きつけるなどやや冷静さを欠くシーンも見られ、先にブレークを許した。3―5で迎えた第9ゲームのサービスゲームで15―40となって2回のマッチポイントを握られたが、このピンチを切り抜けると直後の第10ゲームをブレーク。驚異の粘りで踏みとどまった。5―5の第11ゲームをキープすると、第12ゲームをブレークして見事に逆転勝利を飾った。

 試合後、オンコートインタビューで「ちょっと疲れました」と第一声。過去3試合に比べて感情が表に出たことを「緊張と興奮が交ざった感じ」と表現した。

 これで大坂は昨年から続く連勝を「18」に伸ばし、2年ぶり2度目の全豪制覇へマジック3とした。