【全米OP】大坂なおみ 恋人の前で準決勝に勝利 3度目の4大大会Vへ王手!

2020年09月11日 10時54分

恋人の前で快勝した大坂(ロイター=USA TODAY)

【米ニューヨーク10日(日本時間11日)発】テニスの4大大会「全米オープン」の準決勝が行われ、世界ランキング9位で第4シードの大坂なおみ(22=日清食品)が、世界41位のジェニファー・ブラディ(25=米国)を7―6(7―1)、3―6、6―3で破り、決勝進出を果たした。

 6試合中5度目となるセンターコート(アーサー・アッシュ・スタジアム)に登場した大坂。この日は2016年7月に警官に射殺された黒人男性、フィランド・カスティールさんの名前が入った〝差別抗議マスク〟を着用。さらに交際中の人気ラッパー、コルダエ(23)とともに会場入りし、恋人が応援する中で試合へ臨んだ。

 第1セットはいきなりラブゲームでキープする幸先いいスタート。その後は互いにサービスゲームを守る展開となり、第7ゲームでは相手にブレークポイントを握られながら、バックのクロスを打ち込んでキープ。このまま両者一度もサービスゲームを落とさず、6―6でタイブレークに突入した。

 だが、ここから大坂が怒涛の攻めを見せる。第1サーブ時の得点率95%という安定感を見せ、5ポイント連続奪取。強打を放ちながら、ミスがたったの4本という緻密さも光り、最初のセットを奪った。

 第2セットでも大坂はサービスゲームでキープを続けたが、第8ゲームでこの日初めてブレークを許してしまう。第1サーブ時の得点率も低下し、相手からブレークを奪えない。結局、このセットを落としてファイナルに突入した。

 負けられない第3セットはラブゲームでキープしてスタート。第4ゲームでは運が味方してネットインなどもあり、この試合初めてブレークを奪った。流れに乗った大坂は第6ゲームもブレークポイントを握るが、ここは相手にセーブされる。

 そして5―3で迎えたサービングフォーザマッチ(キープすれば勝利)の第9ゲーム、初めてダブルフォールトにイラ立つ姿も見せたが、マッチポイントでは強力なサーブで相手を圧倒。今大会3度目のフルセットを制した。全米オープンは優勝した18年以来の決勝進出となり、自身3度目の4大大会制覇に王手をかけた。

 試合後、大坂は「質の高い試合でした。2人ともポイントを積み重ね、お互いにサーブをうまく打てていた」と相手を称えつつ、試合を振り返った。2年前に初めて全米オープンを制覇している大坂は「ニューヨークは私の第2の故郷。残念ながら観客はいませんが、このコートが大好きです」と喜びの表情。

 また、一連の人種差別への抗議行動を改めて問われると「多くの人にこの気持ちを届けたい。今はテニス以外のことに目を向けています」と話した。