元女王・大坂なおみ メンタル大崩壊! 世界137位に苦戦し薄氷勝利 偵察ライバルの前で醜態さらす

2020年09月05日 11時49分

ポイントを失った直後、大事なラケットを叩きつける大坂(ロイター=USA TODAY)

【米ニューヨーク4日(日本時間5日)発】薄氷の勝利だった。テニスの4大大会「全米オープン」3回戦で、世界ランキング9位で第4シードの大坂なおみ(22=日清食品)が、同137位のマルタ・コスチュク(18=ウクライナ)を6―3、6―7(4―7)、6―2のフルセットの末に下した。過去9度敗戦している4大大会3回戦の“鬼門”を突破して3年連続ベスト16進出を果たした大坂だが、複数のライバル選手が偵察に来た中で年下に大苦戦してメンタル崩壊するシーンも露呈し、2年ぶりの女王の座奪還に不安を残した。

 不安の一つは爆弾を抱える左太もも裏だ。突発的なケガではなく、約半年ぶりの実戦となった前哨戦で疲労が蓄積したもの。本人も「100%ではない」と漏らしているように、いつ悲鳴を上げるか分からない。1回戦で2時間3分、この日も2時間33分の激闘となり、決勝まで持ちこたえられる保証はない。

 そして、もう一つはメンタルだ。コロナ禍を機に「以前とは違う人間になったと思う」と口にした大坂は、今大会も積極的に人種差別への抗議行動を展開。コート内外で注目を集める中、この日は第2シードのソフィア・ケニン(21=米国)、前哨戦「ウエスタン&サザン・オープン」を大坂の棄権によって優勝したビクトリア・アザレンカ(31=ベラルーシ)が視察に来ていた。ここまで充実した戦いぶりで勝ち上がり、生まれ変わったはずの大坂だったが、ライバルたちの目の前でラケットを投げつけるという醜態で“素”を見せてしまったことは手痛い。問題のシーンを「ショットがなかなか決められなかったから」と振り返ったが、弱みを握らせた感は否めない。

 ケガとメンタル――。どちらか一方が爆発すれば、V奪還の道は閉ざされる。日本時間7日の4回戦ではベスト8を懸けてアネット・コンタベイト(24=エストニア)と対戦する。