【テニス】大坂なおみの連覇かかる「東レ・パンパシ」中止の波紋 コロナ対策検証のチャンスも消えた

2020年07月29日 11時00分

昨年大会を制した大坂は連覇を狙っていたが…

 女子テニスの国際大会、東レ・パンパシフィック・オープン(11月、東京・有明)が新型コロナウイルス感染拡大により、1984年の大会創設以来初めて中止となった。同大会は昨年、大阪で開催され、地元出身の大坂なおみ(22=日清食品)が劇的な凱旋V。今年は「東京五輪でメダルを取って大会連覇」を狙っていたが、両方の夢をコロナに打ち砕かれた。

 主催者は無観客開催なども模索したものの、第2波の可能性も考慮し、選手・関係者の安全確保が難しいと判断。選手への正式オファー、チケット販売の前という早期決断となった。ただ多方面に与える影響は少なくない。アジアで最古の歴史を持つ10月の男子テニス「楽天ジャパン・オープン」(東京・有明)の中止もすでに決まっており、来夏の東京五輪テニス会場で行われる2大会の開催が見送られた。コロナ対策を検証する絶好のチャンスだっただけに、五輪関係者は無念だろう。

 これにより全米オープン(8月31日開幕、ニューヨーク)の開催も崖っ縁だ。男子ツアー再開初戦だったシティ・オープン(ワシントンDC)の中止をはじめ、中国の男女11大会の中止も決定。全米オープン主催者は“強行開催”の姿勢を示しているが、現実的には厳しい。しかも男子世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)は参加可否を保留中。そもそもコロナ対策不十分で慈善大会を決行し、自身を含め多くのコロナ感染者を出す“大ミス”を犯したのは、ほかでもないジョコビッチだ。テニス界がピンチの今、心中穏やかではないだろう。