【テニス】世界ランク1位・ジョコビッチ 新型コロナ感染の衝撃

2020年06月24日 16時40分

これだけ堂々とハグするのはやはり危険だった(ロイター)

 これは一大事だ。男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと自身の公式サイトで発表した。症状は出てないというが、トップ選手の感染は世界のプロスポーツ界に波紋を広げそうだ。

 ジョコビッチは今月にエキシビションのチャリティー大会「アドリア・ツアー」を母国などで主催。自身を含めたトップ選手が出場したが、同19位グリゴル・ディミトロフ(29=ブルガリア)や同33位ボルナ・チョリッチ(23=クロアチア)らの感染が相次いで判明し、大会は21日で打ち切られた。公式インスタグラムには握手やハグを交わす選手、密接してマスクをしない観客など目を疑うような写真がズラリ。同40位ニック・キリオス(25=オーストラリア)は「手順を軽視すればこういうことが起こる」とツイッターで糾弾。感染防止策の甘さに批判の声が飛んでおり、ジョコビッチは「純粋な心と真摯な意思でやった。感染者に非常に申し訳ない」と謝罪している。

 テニス界では4大大会の一つ、全米オープン(8月31日開幕、ニューヨーク)の開催が発表されたばかり。一流選手がコロナ臨時病院だった会場に集結することで「ウイルスに勝った」とアピールするチャンスだったが「安全を保証できない」と疑問視する声もある。10月の楽天ジャパン・オープン(東京・有明)中止を決断した関係者も「会見で“感染者が出たらどうする”という質問に答えがないことにビックリ。対策はできているのか」とけん制していた。

 そんな不安が一気に形になって表れた。今回は慈善大会だったが、ようやく訪れたスポーツ界の再開ムードに水を差した格好だ。